2023年2月1日水曜日

新型コロナワクチンは感染防止には無力であるが、重症化率を下げる。では、ワクチンパスポートに意味はあったのか?

 

 ファイザー、モデルナのワクチンは、両者とも新型コロナウイルスの表面のタンパク質(スパイクプロテイン)の全長をコードし、筋肉注射により、我々の体内でスパイクプロテインを作らせることにより、これに対する抗体を作るように設計されている。考え方としては、ウイルスの表面に露出しているタンパク質を体内で作らせ、結果としてスパイクプロテインを異物として体に認識させその抗体を体内で作ることにより、ウイルスを捉えて細胞内に入ることを防ぐという仮説に基づくものと考えられる。結果的にこれは失敗作というべきものであり、感染防止効果は不十分であることが臨床検査の時点でデータがしめされた。恐らく、緊急性のために、感染防止効果が不十分でもすぐに必要であり、そのままワクチンとして認可され、世界中で販売、使用された。

 感染防止効果が今ひとつであっても、政府や御用学者達が明確な事実を事実として説明をし、説得力のある形でワクチン接種を実施していれば、新型コロナの蔓延はより低いレベルで抑え得たのではないか。政府(閣僚と厚生省の役人、御用学者達、NHKのアナウンサー達)は、言葉を尽くして説得するのではなく、ワクチンが感染防止にも有効であるかの言い成しをして、ワクチンパスポートなるものまで発明して、ワクチンを2回射てば罹らないかのように、あらぬ方向に国民を誘導した。NHKは、街頭インタビューで、道ゆく人に「ワクチンを2回打ったから安心」と言わせてこれをピックアップして放送し、印象操作を行った。御用学者達の罪は最も重い。仮にも専門家を自称するなら、臨床データに基づいた説明を行うべきであったにもかかわらず、都合の悪いこと、「感染防止には役立たない」とは決して口にせず、ワクチンパスポートに対しても全く批判の声を上げなかった。ワクチンを打っても感染する、一度かかっても再度かかりうる、そのようなことが明らかになって尚、国民にワクチンを打たせようとする政府の意向を強く反映して、それに対する批判的な言動をする専門家はテレビなどには出なかった。あるいは、テレビには出さなかった。

 残念なことに、現在の日本の製薬メーカーには、短時間でワクチンを作る能力はない。ネックは日本の臨床検査体制であろうが、アメリカで臨床検査を行なって認可させる体制がない。あるいは、日本の厚生省は無能であり、新薬の速やかな開発に対応できない。RNAワクチンは、画期的な技術であり、迅速にワクチンを作成するには非常に有効な技術であるが、それでも今回の新型コロナのワクチンの効果を見る限り、なんの工夫もなくウイルスの表面のタンパク質をそのまま体内で作るようにデザインしているが、スパイク蛋白を人体内で作らせれば感染防止できるということではないらしい。ファイザー、モデルな共に最初のワクチンは拙速を重視したのであろう。日本政府と厚生省、NHKは、ワクチンが感染防止の能力に劣ることを知りながら、これを全く口にせず、ワクチンパスポートなるものを喧伝し、ワクチンに感染防止効果があるかのごとく、振る舞った。コロナ対策なるものの有効性に対する検証は不都合であるため一切行わない。国民をあらぬ方向へ誘導したNHKの害悪は大きい。そして、現在もなお感染拡大を防ぐためにワクチンを接種しましょうと喧伝している。

2023年1月24日火曜日

マスクはコロナに感染していない人が他人にコロナを感染させない様にする為? 

 コロナ対策として用いられている不織布のマスクとは、PM2.5の性能を持つものを指している。PM2.5のマスクとは、直径2.5ミクロンの粒子を99%カットする性能を持つものを指すらしい。これに対し、新型コロナなどのウイルスの直径は、0.1ミクロン程度とのことであり、通常のPM2.5と表記されているマスクではウイルス粒子は全くカットできず、マスクを通して出入り自由である。ではマスクはコロナ対策として意味はないのか。

 マスクに対し、個人的には 顔を隠している強盗のイメージが強く、コロナ以前はマスクをしている人が夜歩いているのを見るとギョッとする感覚があった。従って、当初はマスクをすることに強い忌避感があったのだが、コロナの感染が拡大するに従い、我が身を守るためにつける様になった。

 つまり私は、呼吸器系の感染症を引き起こすコロナウイルスに対して、マスクは唯一有効な対策であると考えている。 ファイザー、モデルナなどのワクチンは感染を防止する効果は非常に低く、その結果、新型コロナが世界的に蔓延することになった。

 マスクの機能:マスクはその構造を見れば容易に理解できる様に、息を吸う時には顔に張り付き、空気の大部分はマスクを通して体に入る。対して、息を吐く時には、マスクが 持ち上がる方向に力が働き、顔とマスクに隙間が広がり、大部分の呼気は顔とマスクの隙間から放出され、吐く息に対してはマスクのフィルター効果は期待できない。

 マスクのコロナ対策としての意味は?:コロナウイルスは、恐らく従来空気感染と呼んでいたインフルエンザなどと同様に呼気を通して患者の体から放出され、呼気を通して人の体内、特に呼吸器に侵入して感染するものである。患者の体から排出される際には、ウイルス単独で飛び出すことは無く、感染し増殖した呼吸器系の細胞から体液と共に、気管支から口内に運ばれる。体内にあるうちは、唾液、鼻水等の体液に存在している。これが咳やくしゃみ、あるいは話をする時に微細な唾液の粒子、いわゆる飛沫の中に含まれて体外に放出される。従って、ウイルスは単独で患者の体内から出るのでは無く、常に飛沫か、飛沫が体外で乾燥した蛋白質などの体液成分を含む軽いがウイルスよりはるかに大きい粒子に付着した状態で空気中を浮遊し、健康な人がこれを口から呼気と共に吸入することにより人の体内に入り込み増殖して、発病する。私のイメージとしては、ウイルスは、飛沫というよりも、飛沫が乾燥した飛沫とほぼ同じサイズの粒子として空気中に存在すると考えている。つまり、私は、飛沫及びその乾燥した粒子の直径は2.5ミクロン以上であろうと考えており、従って、ウイルスは0.1ミクロンであるからマスクは有効でないとの主張は間違っており、患者の体液として放出される飛沫とその乾燥した微粒子が2.5ミクロン以上であるため、これを通さない程度に目の細かいマスクであれば十分フィルターの効果を発揮して、ウイルスが空気中を経由して我々の体内に入ることを防げると考える。

 

 ここまでを整理すると、PM2.5のマスクは、コロナウイルスが吸着した飛沫や飛沫の乾燥した粒子が体内に入るのを防ぐことができる。

 

 一方で、テレビなどのマスコミ、それを利用した政府の宣伝では、病気を感染(うつ)して他人に迷惑をかけないようにマスクをするべきと説明している。非常に違和感を感じることは、先に述べた基本的なマスクの機能に反する説明を、政府や政府の御用専門家たちがこじつけ、尤もらしく見せるために、御用学者がマスクの有無で、くしゃみをした時の飛沫の飛散状態の差異をシミュレーションによりテレビなどで喧伝し、「このように飛沫の飛散の様子が変わるので、飛沫を遠くまで広げて人を感染させないようにマスクを付けましょう」としている。これはただのすり替えであり、「感染したくないなら、我が身を守るためにマスクを付けましょう」と説明するのが正しいのではないか。これは一体誰の発案なのか、国民にマスクを付けさせるために、何が何でもマスクが有効であることにしてしまおうとする意図が強い。一方で、日本では、右を見て左を見て多くの人がやっていることを真似ておけば安泰であるという生き方をしている人が多い。従って論理性の有無に関わらず、「人に迷惑をかけないように」、という言葉が非常に有効であり、この点を政治から小役人たちに利用されたのだと感じる。このすり替えは更にエスカレートし、飛沫を広く飛ばさなければ感染しないとしてしまった結果、アクリルのフェイスマスクのようなものやアクリル板のパーティションも感染防止対策として効果があるかのごとく言いなされてしまい、多くのテレビ局で使用されている。アクリルのフェイスマスクには、外気に含まれる微細な粒子が体内に入るのを防ぐ効果は皆無であり、感染症対策とはなり得ない。花粉症の人がアクリルのフェイスマスクをして効果があると感じるかどうか、考えるまでもない。

 感染を防ぐためには、空気中を舞う微小な飛沫やその乾燥した粒子が体内に入ることを防ぐ必要があるにもかかわらず、「飛沫を飛ばさなければ良い」かのすり替え、誘導が行われてきた。

 

 感染症対策としては、空気中を彷徨う微粒子が呼気を通して体内に入ることを防ぐ必要があり、そのために最も有効なのは、適切な(PM2.5、あるいはもっと目の細かい)フィルター機能を持つマスクを着用ことである。