ファイザー、モデルナのワクチンは、両者とも新型コロナウイルスの表面のタンパク質(スパイクプロテイン)の全長をコードし、筋肉注射により、我々の体内でスパイクプロテインを作らせることにより、これに対する抗体を作るように設計されている。考え方としては、ウイルスの表面に露出しているタンパク質を体内で作らせ、結果としてスパイクプロテインを異物として体に認識させその抗体を体内で作ることにより、ウイルスを捉えて細胞内に入ることを防ぐという仮説に基づくものと考えられる。結果的にこれは失敗作というべきものであり、感染防止効果は不十分であることが臨床検査の時点でデータがしめされた。恐らく、緊急性のために、感染防止効果が不十分でもすぐに必要であり、そのままワクチンとして認可され、世界中で販売、使用された。
感染防止効果が今ひとつであっても、政府や御用学者達が明確な事実を事実として説明をし、説得力のある形でワクチン接種を実施していれば、新型コロナの蔓延はより低いレベルで抑え得たのではないか。政府(閣僚と厚生省の役人、御用学者達、NHKのアナウンサー達)は、言葉を尽くして説得するのではなく、ワクチンが感染防止にも有効であるかの言い成しをして、ワクチンパスポートなるものまで発明して、ワクチンを2回射てば罹らないかのように、あらぬ方向に国民を誘導した。NHKは、街頭インタビューで、道ゆく人に「ワクチンを2回打ったから安心」と言わせてこれをピックアップして放送し、印象操作を行った。御用学者達の罪は最も重い。仮にも専門家を自称するなら、臨床データに基づいた説明を行うべきであったにもかかわらず、都合の悪いこと、「感染防止には役立たない」とは決して口にせず、ワクチンパスポートに対しても全く批判の声を上げなかった。ワクチンを打っても感染する、一度かかっても再度かかりうる、そのようなことが明らかになって尚、国民にワクチンを打たせようとする政府の意向を強く反映して、それに対する批判的な言動をする専門家はテレビなどには出なかった。あるいは、テレビには出さなかった。
残念なことに、現在の日本の製薬メーカーには、短時間でワクチンを作る能力はない。ネックは日本の臨床検査体制であろうが、アメリカで臨床検査を行なって認可させる体制がない。あるいは、日本の厚生省は無能であり、新薬の速やかな開発に対応できない。RNAワクチンは、画期的な技術であり、迅速にワクチンを作成するには非常に有効な技術であるが、それでも今回の新型コロナのワクチンの効果を見る限り、なんの工夫もなくウイルスの表面のタンパク質をそのまま体内で作るようにデザインしているが、スパイク蛋白を人体内で作らせれば感染防止できるということではないらしい。ファイザー、モデルな共に最初のワクチンは拙速を重視したのであろう。日本政府と厚生省、NHKは、ワクチンが感染防止の能力に劣ることを知りながら、これを全く口にせず、ワクチンパスポートなるものを喧伝し、ワクチンに感染防止効果があるかのごとく、振る舞った。コロナ対策なるものの有効性に対する検証は不都合であるため一切行わない。国民をあらぬ方向へ誘導したNHKの害悪は大きい。そして、現在もなお感染拡大を防ぐためにワクチンを接種しましょうと喧伝している。