2013年7月4日木曜日

憲法96条の改正は権力の集中

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 憲法96条の改正は、これを許してはならない。また、自民党及び改憲勢力が、両院で3分の2を占めるような事態になることも、不安がある。
 政治家が、権限を集中し、反対勢力を排除して、思うままに法律を作り、更に権限を集中して独裁への道を突き進むのは動物の本能のようなものであり、現時点で阿部氏にその意志がなくとも、衆参両院で自民党と改憲勢力が3分の2を占めるようになれば、必ず憲法96条の改正と権限の集中を推し進めることは疑い様も無い。
 ヒットラー、ムッソリーニ、スターリン、毛沢東など、主義や方向性、歴史的経緯も異なる政治家ではあるが、権限を集中し、反対派を粛清して、己の意図する方向に突き進んだことに変わりはない。一旦、政治家が自由に法律を作り替える権限を手に入れてしまえば、民主主義も基本的人権もどうにでもなるものである。
 日本が軍隊を持つ事は、それ自体を悪いとは思わないものの、その延長には、自国の利益の為の軍隊の海外派遣がある事は自明の理である。国際社会の要請としても、それが正義であるという事にはならない。アフガニスタンにせよ、イラクにせよ、長い混乱の中で、未だ再建の目処もつかない混迷の極にある。
 同じ敗戦国でありながら、国が2分された経緯から、ドイツには軍隊があり、比較的緩いものの、徴兵制度も存在する。しかし、私が知る当時の大学生達は、全員社会的ボランティアをして徴兵の代わりとしていた。その理由は、国を守るならばともかく、アフガニスタンやイラクに派兵されて戦死したいとは思わないという事で要約できる。阿倍首相や橋下大阪市長は、自分自身が、あるいは自分の子どもが徴兵され、日本の国土を守る為ではなく、イラクに派遣されて戦死する事をイメージ出来ているのだろうか。

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